感染症の種類から日常生活の注意点まで。“免疫”のことを『分かりやすく』発信していきます。

vol.4 こどものすこやかな成長を
サポートする免疫のチカラ

2023.04.28

すこやかな成長に欠かせない
免疫の役割

「こどもにはすこやかに育ってほしい…」このような想いは、こどもを持つ親にとって共通の願いではないでしょうか。「すこやか」に込めた願いはいくつもあるでしょう。

例えば…「前向きで元気なこどもに育ってほしい!」「病気にならない健康なからだに育ってほしい!」「からだを動かすことが好きなこどもに育ってほしい!」「ひとを思いやれるやさしい子に育ってほしい!」「好奇心旺盛で、学ぶことが好きな子に育ってほしい!」などなど…

個性を大事にして、その子らしく元気に育ってほしいですよね。そんなこどもの成長に、免疫はとても重要な関りがあるのです。

「免疫」というと、インフルエンザや新型コロナなどの感染症にかからないために働いている、とイメージされる方も多いのではないでしょうか。
この感染予防は、免疫の大きな役割の一つです。ウイルスや細菌、カビなどの微生物、化学物質や大気汚染物質などの微粒子、ハウスダスト(ほこり)やダニの死骸、花粉などのアレルギー物質、からだの中の異常な細胞(ウイルス感染細胞など)、などなど…免疫は、こうした害のある物質がからだの中に入ってきたときに、やっつけたり、毒性を弱めたりすることで、からだの調子が悪くならないように守っています。
免疫がきちんとはたらくことは、病気や不調を遠ざけ、すこやかな“からだ”の成長につながっているのです。

一方で、“こころ”の成長と免疫のはたらきにつながりはあるのでしょうか。からだの病気や不調があると、それが心身にとってストレスとなります。ストレスを受けると、こころの調子も沈みがちになってしまう…そんな経験をされたことはありませんか?さらに、こころの調子が悪くなると、免疫のはたらきが悪くなる※1、ということもわかっています。からだとこころ、そして免疫は、強いつながりがあるのです。
こうしたことから、“からだ”と“こころ”のすこやかな成長のために、免疫のはたらきを育てることも意識しましょう。

※1: [出典]
ファルマシア. (2017) Vol. 53 No. 7: 681-685  
Jpn.J.Clin.Immunol. (2016) 39(2): 96-102

【こどもの成長と免疫の成長はどのように関係しているの?】

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