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“免疫”お役立ちコラム
vol.21
手足口病とヘルパンギーナ
の症状
違いは?
2024.10.25
手足口病とヘルパンギーナは2024年の7月から非常に流行しています。
どちらも子供がかかりやすい感染症の代表として扱われることが多く、症状が似ている事もあり混同されてしまうことが多い感染症です。
本記事ではそんな「手足口病」と「ヘルパンギーナ」について、それぞれの詳しい症状やかかってしまった時の対処法などをまとめました。
ぜひお役立てください!
手足口病の症状・治療・予防
病原体:コクサッキーウイルスA6(CA6)、CA16、CA10、エンテロウイルス71(EV71)など
感染経路:飛沫感染、接触感染、糞口感染(便と一緒に排泄されたウイルスが口に入って感染すること)
手足口病にかかりやすい年齢層の乳幼児が集団生活をしている保育施設や幼稚園などでは非常に注意が必要です。
症状
・口の中、手のひら、足底や足背(足の甲)などに2~3mmの水疱を伴う複数の発疹が出る
・約3分の1程度の患者に発熱がみられるが、38℃以下のことが多く、高熱が続くことは通常はない
経過
・潜伏期間は3~5日程度
・ほとんどの場合は3~7日のうちに軽快
・回復後も飛沫や鼻汁からは1~2週間、便からは数週~数か月間ウイルスが排出される
登園・登校の目安
発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれるようになった段階
発熱やのどの痛み、下痢、食べ物が食べられない期間は登園・登校を控え、全身状態が安定してから再開しましょう。
再開後も、排便やおむつ交換後に手洗いを徹底することが重要です。
治療方法
残念ながら手足口病に特別な治療方法はないため、経過観察を含め症状に応じた治療を行っていくことになります。
基本的には軽い症状ですが、まれに髄膜炎や脳炎といった合併症や心筋炎などが起こる場合があるため、経過観察中は下記の症状に注意が必要です。
・高熱が出る ・発熱が2日以上続く ・おう吐する ・頭を痛がる ・視線が合わない ・呼びかけに応えない
・呼吸が速くて息苦しそう ・水分が取れずにおしっこがでない ・ぐったりとしている
上記のような症状がみられる場合は、医療機関への早急な受診をおすすめします。
予防方法
手足口病については有効なワクチンがないため、一般的な感染症対策を徹底しましょう。
接触感染を防ぐために手洗いをしっかりとすることや、排泄物を適切に処理することが重要となります。
特に保育施設などの乳幼児の集団生活では、職員と子ども達がしっかりと手洗いをすることや、おむつ交換時に排泄物を適切に処理すること、またタオルの共用は避けるといった対策が必要となります。
ヘルパンギーナの症状・治療・予防
病原体:コクサッキーウイルスA2~8、10、12、エンテロウイルス など
感染経路:飛沫感染、接触感染、糞口感染
患者の咳のしぶきを吸い込んだり、患者と身近で接触することにより感染します。
家庭や学校等の集団生活の場では特に注意が必要です。
症状
・突然の38~40℃の発熱が1~3日間続き、咽頭痛(のど痛)が出現
・全身倦怠感、食欲不振、嘔吐、四肢痛などがみられる場合もある
・咽頭は軽度に赤くなり、口蓋から口蓋帆にかけて1~5mmの小水疱ができる
・小水疱から生じた小潰瘍、その周辺に発赤を伴ったものが数個みられる
経過
・潜伏期間は3~6日
・2~4日間程度で解熱し、軽快する
・飛沫や鼻汁からは1~2週間、便からは数週~数か月間、ウイルスが排出される
登園・登校の目安
発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれるようになった段階
発熱やのどの痛み、下痢、食べ物が食べられない期間は登園・登校を控え、全身状態が安定してから再開しましょう。
再開後も、排便やおむつ交換後に手洗いを徹底することが重要です。
治療方法
残念ながらヘルパンギーナに特別な治療法はないため、発熱や頭痛などに対してはアセトアミノフェンを用いる等の対症療法を通常は行っていくことになります。
予防方法
現状ヘルパンギーナを予防するワクチンは無いため、感染者との密接な接触はなるべく避けたり、手洗いや手指の消毒といった一般的な感染症対策を行うことが重要となります。
手足口病とヘルパンギーナの違い
手足口病とヘルパンギーナは原因がどちらもコクサッキーウイルスAであったり、症状も似ていたりと、なかなか見分けがつきにくい感染症ですよね。
そこで手足口病とヘルパンギーナを見分けるポイントをまとめてみました。
手足口病と
ヘルパンギーナの違い
- 手足口病
- ヘルパンギーナ
- 発熱
-
発熱は1/3以下の患者でみられ
38℃以下のことが多い -
突然の発熱(38~40℃)で
発症する - 水疱
-
口の中、手のひら、足底や足背
(足の甲)などに2~3mmの水疱を伴う複数の発疹 -
口蓋から口蓋帆にかけて
1~5 mmの小水疱ができるが、
手足の発疹はみられない
手足口病、ヘルパンギーナ共に水疱はみられますが、ヘルパンギーナでは手足に出ない代わりに38~40℃の高熱がみられるという違いがあります。
どちらもかかると辛い感染症のため、必要な場合にはすぐに医療機関を受診しましょう。
感染症にかからないためには?
本記事では手足口病とヘルパンギーナをご紹介しましたがいかがだったでしょうか?
特効薬や予防するためのワクチンが無いという所に驚いた方もいらっしゃったかと思います。
以前の記事でも紹介しましたが、意外にもよく耳にする感染症には特効薬やワクチンが無いケースも多いです。
ではこれらの感染症にそもそもかからないようにするためにはどうしたら良いのでしょうか?
感染症はその多くが「飛沫感染(+エアロゾル感染)」と「接触感染」が主な感染経路となります。
したがって、まずはこれらの感染経路を遮断することが効果的な対策となるため、「①マスクの着用」「②こまめな手洗い・手指消毒」「③定期的な換気」といった基本的な感染症対策が有効です。
マスクの効果については
以前の記事に詳細をまとめています
手洗いの効果については
以前の記事に詳細をまとめています
また、ウイルスを防ぐだけではなく自身の「免疫力を低下させない」こともとても重要となります。
免疫力は、大人よりも子供の方が弱いとされているため、免疫力を低下させないよう日々の生活習慣に気を付けましょう!
有効な免疫対策
- しっかりとした睡眠をとる
- 適度な運動をする
- バランスの良い食事をとる
- サプリメントを摂取する
キリンでは、新型コロナウイルスだけでなくインフルエンザウイルスの感染抑制や風邪の罹患率の低下が報告されている「乳酸菌」の研究を約15年間に渡り行ってきました。詳細は下記のページにまとめていますのでぜひご覧ください!
科学の力であなたの生活のお役に立てたら嬉しいです!