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vol.18
新型コロナ
「抗原検査キット」の使い方
2024.10.11
市販の抗原検査キットはそうそう使う機会がないため、いざ使おうと思った時に「そもそもきちんと使えるのか?」「判定結果が正しく出ているのか?」など色々と難しそうなイメージがありますよね。
秋になり温度調節が難しくなる季節。これから冬に向けてインフルエンザや風邪といった症状が似ている感染症も流行するため、熱が出て来たんだけどコロナなのかどうか分からないといった不安な場面も増えてくることでしょう。
そんな時に役に立つ「抗原検査キット」について、いざ使用する時に困らないよう本記事では「使い方」を紹介していきます。
新型コロナの抗原検査キットについて知りたい方は、ぜひこの記事をお役立てください。
そもそも「抗原検査」とは?
まず「抗原」とは、体の免疫反応を起こす物質のことをいいます。
感染症の原因となるウイルスや細菌以外にも、花粉症の人にとっての花粉やアレルギーの原因であるアレルゲンも「抗原」です。
こういった抗原が体内に入ると、異物と認識してその抗原を排除しようと身体は働きます。
その時に作られるのが「抗体」で抗原と特異的に結合することで抗原を除去します。
この防御機能のことを一般的に「免疫機能」と呼びます。
市販の抗原検査キットではこの原理を応用して検査に用いられています。
人工的に作成した抗体に鼻腔ぬぐい液や唾液等を反応させることで、体内に新型コロナウイルス(抗原)があるかどうか(感染しているかどうか)を調べることができます。
抗原検査は医療機関で実施されるPCR検査よりも少し感度は落ちますが、検査機器が不要なことと、短時間でも簡単に検査ができるため、コロナの疑いがある場合に手軽に実施する検査として非常に適しています。
市販の抗原検査キットの使い方は?
キットによって使い方が異なる場合もありますが、多くの場合は下記の方法で使用すれば問題なく検査ができます。
1.キットの選択
まずキットを選ぶ際は「体外診断用医薬品」または「第1類医薬品」と表示されたものを選びましょう。
インターネット等でも購入は可能ですが「研究用」と書かれたキットは用途が違うため誤って選ばないようにします。
厚生労働省のホームページでは承認された検査キットを確認できますので、購入の際はまずこちらのページを確認をすることをおすすめします。
2.検査タイミング
次に検査するタイミングですが、咳や熱、のどの痛みなど症状が出た日を1日目として、2日目以降に検査をするとよいとされています。
検査キットでウイルスを検出するには、ある程度のウイルス量が必要になるため、タイミングが早すぎると偽陰性(本当は陽性なのに陰性として出てしまう)のリスクが高まります。
もし早めに検査をして陰性だった場合は、翌日に再び検査するなど、複数回行うことが望ましいです。
3.検体採取
それでは実際に検体を採取していきましょう。
- 検体を採取する綿棒は、鼻の穴の入り口から2cm程度入れ、鼻の内壁に沿って5回転させます。
- 5秒ほど静置し、引き抜いたあとの綿棒が十分に湿っていることを確認します。
- 採取できたらただちにキットに付属しているチューブに綿棒を浸します。
- 綿棒の先端をつまみながら、チューブ内で綿棒を10回程度回転させます。
回転させ終わったら綿棒の液を絞り出しながらチューブから取り出します。 - 各キットに付属する蓋(フィルター、ノズル、チップ等)をチューブに装着します(製品によってはそのまま一定時間静置する場合もあります)。
- チューブから数滴、キットの検体滴下部に滴下します。
製品によって滴下する量に違いがありますので使用前によく確認しましょう。 - 製品ごとに定められた時間(15分~30分程度)キットを静置します。静置し終えたら判定結果を見ましょう。
参考: 厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部|新型コロナウイルス感染症流行下における薬局での医療用抗原定性検査キットの取扱いについて(PDF)
4.判定結果
抗原検査キットの判定部には「C」と「T」の文字があります。
「C」はコントロールラインと呼ばれ、正しく検査ができているかを判定するラインです。
そのため、このラインが出ていなければ検査がうまくいっていないため、再度検査をする必要があります。
「T」は判定ライン(テストライン)と呼ばれ、陽性の場合このラインが出ます。うっすらとでも出ていたら陽性です。
5.保管と廃棄
キットは一般的に2~30℃とされていますので、あまり高温になり過ぎない場所に保管しましょう。
また使用期限を過ぎてしまうと、きちんと検査が行えない可能性があるため、もし過ぎた場合は新しいものを購入してご使用ください。使用後は他者への感染を防ぐため、ビニール袋等で密封をして廃棄しましょう。
抗原検査キットで陽性と出た場合は?
抗原検査で陽性と出た場合でも、必ず病院を受診しなければいけないということはありません。
しかし、症状がつらかったり、どんどん悪化してしまっている場合、また基礎疾患があったり、高齢等で重症化のリスクが高い方はすぐに適切な医療機関で受診することをおすすめします。
受診する場合にはまず病院に電話をして受診方法を確認し、指示に従って受診するようにしましょう。
新型コロナにかからないためには?
万が一に備えて検査キットの使い方を知っておくことは非常に重要ですが、それ以上に大切なことはそもそも新型コロナにかからないように日々対策をすることです。
新型コロナウイルスは「飛沫感染(+エアロゾル感染)」と「接触感染」が主な感染経路となります。
したがって、まずはこれらの感染経路を遮断することが効果的な対策となるため、「①マスクの着用」「②こまめな手洗い・手指消毒」「③定期的な換気」といった基本的な感染症対策が有効です。
マスクの効果については
以前の記事に詳細をまとめています
手洗いの効果については
以前の記事に詳細をまとめています
またウイルスをシャットアウトするだけでなく、自身の「免疫力を低下させない」ことも非常に重要です。
免疫力は、睡眠不足や偏った食事による栄養不足、運動不足等によって低下していきます。
忙しい日々の中で生活習慣を変えることは難しいですが、新型コロナウイルスが流行している今だからこそ、
一つ一つ気を付けていきたいですよね。
感染症にかからず健康で元気な毎日を過ごすために、日々の生活習慣に気を付けましょう!
有効な免疫対策
- しっかりとした睡眠をとる
- 適度な運動をする
- バランスの良い食事をとる
- サプリメントを摂取する
キリンでは、新型コロナウイルスだけでなくインフルエンザウイルスの感染抑制や風邪の罹患率の低下が報告されている「乳酸菌」の研究を約15年間に渡り行ってきました。詳細は下記のページにまとめていますのでぜひご覧ください!
科学の力であなたの生活のお役に立てたら嬉しいです!