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“免疫”お役立ちコラム
vol.16
コロナワクチンの定期接種
本当に安全?
効果はある?
副反応は?
2024.09.27
2新型コロナウイルスワクチンの「定期接種」が2024年10月から始まります。
2021年の夏からコロナワクチンの大規模な集団接種や複数回接種(ブースター接種)を政府は実施してきましたが、定期接種が始まるのは国内初となります。
ニュースを見ていると、ワクチンの安全性や効果についていろいろと語られていたり、副反応の経験などからワクチン接種については少し不安になることもありますよね。
この記事は、そんなワクチンに対する不安を取り除けたら良いなと思い「コロナワクチン」についてまとめてみました。
そもそも「定期接種」とは何か? またコロナワクチンの「安全性」や「効果」について解説していきます。
そもそも定期接種とは?
定期接種とは法律で接種することが勧められているワクチンで、市区町村が主体となって実施するものを指します。
定期接種は公費で実施できるため、無料や割安で接種することが可能です。
これに対し、個人が感染症にかかったり重症になるのを防ぐために、希望のワクチンを自己負担で接種することは任意接種と呼ばれます。
より詳しく見ていきましょう。
定期接種ワクチン
日本の予防接種法では、定期接種は下記の2つに分けられています。
A類疾病:誰もが受けるべき予防接種であり、在住の市町村内で受ける場合に公費で接種が受けられる
A類疾病
- ワクチン名
- 予防できる感染症
- Hib(ヒブ)ワクチン
- Hib(ヒブ)感染症
(細菌性髄膜炎、喉頭蓋炎等) - 小児用肺炎球菌ワクチン
- 小児の肺炎球菌感染症
(細菌性髄膜炎、敗血症、肺炎等) - B型肝炎ワクチン
- B型肝炎
- ロタウイルスワクチン
- 感染性胃腸炎(ロタウイルス)
- 4種混合ワクチン
- ジフテリア、百日せき、
破傷風、ポリオ - BCG
- 結核
- MR(麻しん風しん混合)ワクチン
- 麻しん、風しん
- 水痘(みずぼうそう)ワクチン
- 水痘(みずぼうそう)
- 日本脳炎ワクチン
- 日本脳炎
- HPV(ヒトパピローマウイルス)
ワクチン - HPV感染症(子宮頸がん)
B類疾病:65歳以上の方や、60~64歳で心臓や腎臓、呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活を極度に制限される方、またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方が対象となる定期接種
B類疾病
- ワクチン名
- 予防できる感染症
- インフルエンザワクチン
- インフルエンザ
- 成人用肺炎球菌ワクチン
- 成人の肺炎球菌感染症
-
新型コロナウイルスワクチン
(2024年10月~) - 新型コロナウイルス
病気ごとに定められた接種期間がありますので、適切な期間内に忘れないように接種することが大切です。
任意接種のワクチン
任意接種では予防接種法に基づく感染症以外にも、様々な状況に応じてワクチンを接種することができます。(例:季節性インフルエンザワクチン、流行性耳下腺炎など)
また海外渡航の際に、渡航先によって接種することが望ましい予防接種や、定期接種を受けそびれたり、対象年齢以外で予防接種を受ける場合も任意接種に該当します。
コロナワクチン定期接種の
対象者・期間は?
2024年10月から開始される定期接種については、厚生労働省から下記のように発表されています。
【対象者】
・65歳以上の方
・60歳~64歳で対象となる方※
※心臓、腎臓または呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活が極度に制限される方、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方
【期間】
2024年10月~2025年3月31日までの期間(各自治体による)※
※定期接種開始前の接種を希望している方は任意接種として自費での接種となります。
【費用】
原則有料
参考:厚生労働省|新型コロナワクチンについて
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_00184.html
新型コロナウイルスのワクチンは今回新たにB類疾病に分類されたため、65歳以上の高齢者が主な対象者となるようです。
対象者は割安で接種できるため、この機会に積極的に使っていきたいですね!
コロナワクチンの安全性は?
効果は?
コロナワクチンの安全性や効果についてはニュースサイトやSNS等でいろいろな意見を目にしますが、果たして本当に安心できるものなのでしょうか?
ICMRA※(International Coalition of Medicines Regulatory Authorities)は、科学的なエビデンスに基づき下記の内容を発表しています。
※WHOをオブザーバーとして世界全地域より
38の薬事規制当局を集めた団体
- 新型コロナワクチンは感染による重症化、入院および死亡のリスクを有意に低下させる。
- 新型コロナワクチンは世界中で実施された130億回を超えるワクチン接種のエビデンスから、あらゆる年齢層において非常に良好な安全性プロファイルを有することが示されている。
- 副反応のほとんどは一過性かつ軽症である。一方で、安全性モニタリング(医薬品安全性監視)システムでは、非常にまれ(1万人当たり1人未満)ではあるが重篤な副反応が確認されている。
- 医薬品の場合と同様に新型コロナワクチン接種後の有害事象(副反応の疑い)の報告を収集し、当局が継続的に評価している。これらの評価から、報告された有害事象のほとんどはワクチンによって引き起こされたものではないことが示されている。
- 新型コロナワクチンがパンデミック中の超過死亡の要因となったエビデンスはない。
超過死亡は、新型コロナの感染者数のピークとほとんど一致しており、特にワクチンが入手できなかった初期の頃に顕著である。 - ワクチン接種者では新型コロナウイルス感染症の後遺症が起こりにくいことが示唆されている。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)|COVID-19ワクチンの安全性に関するICMRAステートメント
https://www.pmda.go.jp/int-activities/int-harmony/icmra/0029.html
また厚生労働省は新型コロナワクチンの有効性について下記のデータを発表しています。
【国内の報告】
・60 歳以上における入院予防効果が 44.7%※1
【海外の報告】
・60歳以上における入院予防効果 が70.7%、ICU入室予防効果が 73.3%※2
・18歳以上における入院予防効果 が62%、救急受診予防効果 58%※3
・65歳以上における入院予防効果は接種7~59日後で54%、接種60ー119日後で50%※4
※いずれもオミクロン株対応1価ワクチン(XBB.1系統)を接種していない方との比較
※1 VERSUS Study 第11報(2024)
※2 Euro Surveill. 2024;29(1)
※3 JAMA Intern Med. 2024;e241640.
※4 MMWR. 2024;73:180-188L
参考:厚生労働省|新型コロナワクチンの有効性・安全性について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_yuukousei_anzensei.html
国内外問わず、コロナワクチンの有効性や安全性について多くのエビデンスが得られていることがわかります。
SNS上では、安全性や効果について懐疑的な意見を見かけることがありますが、そもそもワクチンである以上どんな感染症であっても一定数の副反応はでてしまうものです。
ワクチンをよく理解し、感染症対策に上手に役立てていきたいですね!
すぐにできる予防対策
新型コロナウイルスは「飛沫感染(+エアロゾル感染)」と「接触感染」が主な感染経路です。
したがって、まずはこれらの感染経路を遮断することが効果的な対策となるため、「①マスクの着用」「②こまめな手洗い・手指消毒」「③定期的な換気」といった基本的な感染症対策が有効となります。
マスクの効果については
以前の記事に詳細をまとめています
手洗いの効果については
以前の記事に詳細をまとめています
新型コロナウイルスの症状については
以前の記事に詳細をまとめています
また、ウイルスを防ぐだけではなく自身の「免疫力を低下させない」こともとても重要となります。
免疫力は、睡眠不足や偏った食事、運動不足などで低下していきます。
忙しい日々の中で生活習慣を変えることは難しいですが、新型コロナウイルスが流行している今だからこそ、一つ一つ気を付けていきたいですよね。
感染症にかからず健康で元気な毎日を過ごすために、日々の生活習慣に気を付けましょう!
有効な免疫対策
- しっかりとした睡眠をとる
- 適度な運動をする
- バランスの良い食事をとる
- サプリメントを摂取する
キリンでは、新型コロナウイルスだけでなくインフルエンザウイルスの感染抑制や風邪の罹患率の低下が報告されている「乳酸菌」の研究を約15年間に渡り行ってきました。詳細は下記のページにまとめていますのでぜひご覧ください!
科学の力であなたの生活のお役に立てたら嬉しいです!