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キリンの
免疫研究
vol.14
【2024年9月】コロナの最新の症状・
潜伏期間・予防対策について
2024.09.06
2024年7月から再流行した新型コロナウイルス。
直近では感染力が強い変異株「KP.3」による“第11波”が到来しました。
この記事では35年間以上免疫学の研究をしているキリンが最新のコロナ
の情報について詳しくまとめています。
これからの新型コロナ感染症対策にぜひお役立てください。
コロナの症状の特徴は?
これまで新型コロナウイルスは、アルファ、デルタ、オミクロン、BA.5、XBB、JN.1など様々な変異株が発見されてきました。
直近では2023年の年末から主流株となっていた「JN.1株」の子株となる「KP.3株」が猛威を振るっています。
この「KP.3株」はこれまでの株といくつか異なる点はあるものの、症状自体の特徴は従来株と大きく変わっていないといわれています。
コロナの症状の特徴
KP.3株がこれまでの株よりも重症化しやすいという明確な情報は今のところありませんが、依然として重症化する例もみられるため、新型コロナウイルスに感染しないためにもマスク着用などの感染予防を心掛けることが重要です。
参考:うめもとクリニック | 熱中症とコロナウイルス感染症(KP.3株)
またもし感染してしまった場合に備え、ご自身やご家族を守るために重症化する前兆の症状は事前に知っておくに越したことはありません。厚生労働省から、緊急度の高い症状についてのチェックリストが公表されているため、現在症状が重く出てしまっている方はぜひ一度セルフチェックをしてみてください。
重症化する前兆の症状
〈表情・外見〉
- 顔色が明らかに悪い
- 唇が紫色になっている
- いつもと違う、様子がおかしい
〈息苦しさ等〉
-
息が荒くなった
(呼吸数が多くなった) - 急に息苦しくなった
-
生活をしていて
少し動くと息苦しい - 胸の痛みがある
-
横になれない。
座らないと息ができない - 肩で息をしている
-
突然(2時間以内を目安)
ゼーゼーしはじめた
〈意識障害等〉
- ぼんやりしている(反応が弱い)
- もうろうとしている(返事がない)
-
脈がとぶ、脈のリズムが
乱れる感じがする
コロナの潜伏期間は何日?
潜伏期間とは病原体に感染してから発症するまでの期間のことをいいます。新型コロナウイルスでは株によってばらつきはあるものの、最短で1日、最長で14日といわれており、平均的には感染してから3日後から5日後に症状が出ることが多いとされています。
参考:東京都保健医療局
また無症状であっても感染はするため、潜伏期間中は十分に注意する必要があります。
感染者(無症状の人も含む)がせき・くしゃみ、
会話などの際に排出されるウイルスを含んだ飛沫・エアロゾルの吸入が主な感染経路と考えられています。
少しでも体調に異変を感じたらよく休息をとり、
やむを得ず外出が必要となった場合には、
周りにうつさないよう感染予防の徹底を心がけましょう。
コロナの症状は何日で軽くなる?
軽症や中等度Ⅰの患者であれば約80%の患者が発症から7日程度で回復することが分かっています。
参考:厚生労働省|新型コロナウイルス感染症 - COVID-19 診療の手引き(PDF)
そのため、新型コロナと診断された、あるいは感染の疑いが強い場合には発症から1週間程度は自宅での療養が必要となります。東京都保健医療局によると、療養中は以下のような過ごし方をお願いしているとのことです。
- ・特に発症後5日間が他人に感染させるリスクが高いことから、発症日を0日目として5日間は外出を控えること
- ・5日目に症状が続いていた場合は、熱が下がり、痰や喉の痛みなどの 症状が軽快して24時間程度が経過するまでは、外出を控え様子を見ること
引用:東京都保健医療局
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/kansen/corona_portal/soudan/5ruihenkou.html
また周りの方への配慮については、下記のように言及しています。
10日間が経過するまでは、ウイルス排出の可能性があることから、不織布マスクを着用したり、高齢者等ハイリスク者との接触は控える等、周りの方へうつさないよう配慮しましょう。
また、発症後 10日を過ぎても咳やくしゃみ等の症状が続いている場合には、マスクの着用など 咳エチケットを心がけましょう。
引用:東京都保健医療局
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/kansen/corona_portal/soudan/5ruihenkou.html
しっかり休息をとって症状が軽くなったり無症状な方も、周りにうつさないよう感染予防行動を徹底することが重要です。
コロナウイルスは何日までうつる?
症状は7日間程度でおおむね回復することが分かりましたが、では発症から何日までうつる可能性があるのでしょうか?
厚生労働省によると、発症の2日前から発症後7~10日間程度はうつる可能性がある期間としています。
参考:東京都保健医療局
新型コロナウイルスの感染者がほかの人に感染させてしまう可能性がある期間は、
発症の2日前から発症後7~10日間程度とされています。この期間のうち、発症直前・直後で特に
ウイルス排出量が高くなると考えられています。
そのため、新型コロナウイルス感染症と診断された方、あるいは体調に異変を感じている方は、たとえ症状が軽微であったとしても不要・不急の外出を控えるなど、感染防止に努める必要があります。
新変異株「KP.3」について
2024年7月頃から日本でも流行しているKP.3株ですが、米疾病管理予防センター(CDC)の報告によると、2024年7月15日時点で米国における新型コロナウイルス感染者の約37%が「KP.3」によるものであると推定されています。
この割合は5月11日の時点では9.4%であったため、現在急速に感染が拡大している株であることがわかります。
症状についてはこれまでの変異株と大きな差はないといわれていますが、一方で「中和抗体が効きにくい」という特徴があるようです。中和抗体とは、一度新型コロナウイルスに感染したり、ワクチン接種をすることで体内で生成されるようになる抗体(ウイルスへの対抗手段)のことですが、「KP.3」はこの中和抗体を掻い潜る能力を持っていることが最近の研究により明らかになりました。そのため、コロナの罹患歴やワクチン接種の有無によらず感染すると言われています。
コロナは免疫が低下している時にかかりやすくなるため、日ごろから免疫のケアをおこなっていきましょう。
すぐにできる予防対策
新型コロナウイルス感染症は、「飛沫感染(+エアロゾル感染)」と「接触感染」が主な感染経路と考えられています。
そのため、これらの経路を遮断することが感染を防止する上で非常に有効な対策となります。
具体的な方法としては、「①マスクの着用」「②こまめな手洗い・手指消毒」「③定期的な換気」といった感染症への基本的な対策が非常に有効となります。
マスクの効果については
以前の記事に詳細をまとめています
手洗いの効果については
以前の記事に詳細をまとめています
またウイルスをシャットアウトするだけでなく、自身の「免疫力を低下させない」ことも非常に重要です。
免疫力は、睡眠不足や偏った食事による栄養不足、運動不足等によって低下していきます。
忙しい日々の生活の中で生活習慣を意識的に変えていくことは難しいですが、新型コロナが流行している今だからこそ一つ一つ気を付けていきたいですね!
感染症にかからない元気な毎日を過ごせるように、日々生活習慣には気を付けていきましょう!
有効な免疫対策
- しっかりとした睡眠をとる
- 適度な運動をする
- バランスの良い食事をとる
- サプリメントを摂取する
キリンでは、新型コロナウイルスだけでなくインフルエンザウイルスの感染抑制や風邪の罹患率の低下が報告されている「乳酸菌」の研究を約15年間に渡り行ってきました。詳細は下記のページにまとめていますのでぜひご覧ください!
科学の力であなたの生活のお役に立てたら嬉しいです!