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Effects of Ingesting Food Containing Heat-Killed Lactococcus lactis Strain Plasma on Fatigue and Immune-Related Indices after High Training Load: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, and Parallel-Group Study
著者:Komano Y, Fukao K, Shimada K, Naito H, Ishihara Y, Fujii T, Kokubo T and Daida H.
掲載学術誌名:Nutrients 2023, 15, 1754.
Focus:
運動部に所属する男子学生を対象に、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ加熱死菌体を1,000億個含むカプセルもしくはプラセボカプセルを14日間摂取させた。摂取期間中は運動部の練習メニューに従って高強度の運動を継続させ、15日目に2時間の自転車運動を負荷した。乳酸菌 L.ラクティス プラズマ摂取群はプラセボ摂取群と比較して、摂取期間中の血中pDC活性が有意に上昇した。また、疲労の自覚症状の累積発症数が有意に低下した。さらに、自転車運動後の自律神経系の疲労指標(LF/HF)が有意に低下した。 -
Efficacy of Lactococcus lactis strain plasma (LC-Plasma) in easing symptoms in patients with mild coronavirus disease (COVID-19): protocol for an exploratory, multicenter, double-blinded, randomized controlled trial (PLATEAU study)
著者:Yamamoto K, Hosogaya N, Inoue T, Jounai K, Tsuji R, Fujiwara D, Yanagihara K, Izumikawa K, Mukae H.
掲載学術誌名:BMJ Open 2022;12:e061172. doi:10.1136/bmjopen-2022-061172
Focus:
L.ラクティス プラズマを経口摂取することで、COVID-19の症状の緩和や予防に役立つかについて検討する探索的な多施設共同試験(二重盲検化:プラセボ対照無作為化試験)を計画した。登録予定被験者数は100 名(50 名×2 グループ)である。主要評価項目は、重症度スコアで測定した自覚症状の変化、副次的評価項目は、新型コロナウイルス量、pDC活性化マーカー、新型コロナウイルス特異的抗体、血中サイトカインなどである。 -
Impact of Infectious Disease after Lactococcus lactis Strain Plasma Intake in Vietnamese Schoolchildren: A Randomized, Placebo-Controlled, Double-Blind Study
著者:Nghiem Nguyet Thu, Truong Tuyet Mai, Tran Thi Thu Trang, Nguyen Anh Tuan, Tran Chau Quyen, Nguyen Lien Hanh, Nguyen Huu Hoan, Bui Thi Huong Lan, Phung Thi Hau, Ha Huy Tue, Truong Viet Dung, Ryohei Tsuji, Yuta Watanabe, Naoki Yamamoto and Osamu Kanauchi
掲載学術誌名:Nutrients 2022,14, 552.
Focus:
ベトナムのニンビン省の健康な小学生を対象として、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ加熱死菌体を1,000億個含む飲料もしくはプラセボ飲料を8週間摂取させた。乳酸菌 L.ラクティス プラズマを摂取した群において、摂取期間中に発熱した累積日数は有意に減少した。また上気道炎または胃腸炎によって学校を欠席した累積日数が有意に減少した。 -
Lactococcus lactis Strain Plasma Intake Suppresses the Incidence of Dengue Fever-like Symptoms in Healthy Malaysians: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Trial
著者:Khor C, Tsuji R, Lee H, Nor'e S, Sahimin N, Azman A, Tiong V, Hasandarvish P, Teoh B,C Soh Y, Chai J, Kokubo T, Kanauchi O, Yamamoto N, AbuBakar S
掲載学術誌名:Nutrients. 2021 Dec 16;13(12):4507.
Focus:
マレーシアの首都クアラルンプール近郊のデング熱高感染地域に居住する健康な成人男女を対象に乳酸菌 L.ラクティス プラズマ加熱死菌体を1,000億個含むタブレットもしくはプラセボタブレットを8週間摂取させた。デングウイルスへの感染率に差は見られなかったが、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ摂取期間中のデング熱様の自覚症状やインフルエンザ・風邪様の自覚症状の累積発症数が有意に低下した。 -
Effects of Heat-Killed Lactococcus lactis Strain Plasma on Skin Homeostasis-Related Genes and the Skin Microbiome among Healthy Adults: A Randomized Controlled Double-Blind Study
著者:Fujii T, Fujitomo T, Tsuji R, Kubo R, Kato Y and Kanauchi O
掲載学術誌名:Microorganisms.9, 2029,2021
Focus:
健康な成人男女を対象に乳酸菌 L.ラクティス プラズマ加熱死菌体を1,000億個含むカプセルもしくはプラセボカプセルを8週間摂取させた。次世代シーケンサーによる皮膚マイクロバイオームの解析の結果、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ摂取群では皮膚マイクロバイオームを維持する可能性が示唆された。また定量的PCR解析により、複数のタイトジャンクション遺伝子や抗菌ペプチド遺伝子がL. lactis Plasma摂取群で有意に発現上昇した。 -
Effect of Lactococcus lactis Strain Plasma on HHV-6 and HHV-7 Shedding in Saliva: A Prospective Observational Study.
著者:Miura H, Ihira M, Kozawa K, Kawamura Y, Higashimoto Y, Hattori F and Yoshikawa T
掲載学術誌名:Microorganisms.9, 1683,2021
Focus:
ヒトヘルペスウイルスHHV-6は宿主の様々なストレスに応答して唾液腺で再活性化する。健康な成人男女を対象に乳酸菌 L.ラクティス プラズマ加熱死菌体を1,000億個含む顆粒を6週間摂取させた。40歳未満の摂取群では、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ摂取期間前後の比較において、検出されたHHV-6のDNA量が有意に低下した。 -
The Effects of dietary supplementation of Lactococcus lactis strain Plasma on Skin Microbiome and Skin conditions in Healthy Subjects—A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Trial
著者:Tsuji R, Yazawa K, Kokubo T, Nakamura Y, and Kanauchi O.
掲載学術誌名:Microorganisms. 9, 563, 2021.
Focus:
健康な成人男女を対象に、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ加熱死菌体を1,000億個含むカプセルもしくはプラセボカプセルを8週間摂取させた。乳酸菌 L.ラクティス プラズマ摂取群では、皮膚上の表皮ブドウ球菌の減少が抑制され、アクネ菌の増殖が抑制されることが示唆された。また、抗菌ペプチド遺伝子の発現が増加していた。皮膚状態の臨床スコアは、乳酸菌L.ラクティスプラズマ摂取群にて改善した。 -
Lactococcus lactis Strain Plasma Improves Subjective Physical State and Presenteeism:
A Randomized, Open-label Crossover Study Among Healthy Office Workers.著者:Kokubo T, Wakai S, Fujiwara D, Kanauchi O, Jounai K, Ichikawa H, Takuma M, Kanaya Y, and Shiraoka R
掲載学術誌名:Prev Nutr Food Sci. 25(2):140-145,2020.
Focus:
オフィスワーカの男女を対象に、乳酸菌L.ラクティス プラズマヨーグルト飲料を摂取期間・非摂取期間の順に試験を行うグループと、非摂取期間・摂取期間の順に行うグループにランダムに分けた。各期間は4週間設定し、間に4週間のウォッシュアウト期間を設けた。乳酸菌 L.ラクティス プラズマ摂取期間は非摂取期間と比較して、世界保健機関の健康と仕事のパフォーマンスに関する質問票(HPQ)の絶対的プレゼンティーズム、気分プロフィール検査(POMS)の活力の項目が有意に改善した。また、体調、せき・のどの痛み、鼻水・鼻づまり、倦怠感の自覚症状の発症数が有意に改善した。 -
Efficacy of heat-killed Lactococcus lactis JCM 5805 on immunity and fatigue during consecutive high intensity exercise in male athletes: a randomized, placebo-controlled, double-blinded trial
著者:Komano Y, Shimada K, Naito H, Fukao K, Ishihara Y, Fujii T, Kokubo T, Daida H.
掲載学術誌名:J Int Soc Sports Nutr. 15: 39,2018.
Focus:
運動部に所属する男子学生を対象に、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ加熱死菌体を1,000億個含むカプセルもしくはプラセボカプセルを13日間摂取させた。摂取期間中は運動部の練習メニューに従って高強度の運動を継続させた。乳酸菌 L.ラクティス プラズマ摂取群はプラセボ摂取群と比較して、摂取期間中の血中pDC活性が有意に上昇した。また、くしゃみや鼻水などの自覚症状の累積発症数が有意に低下した。さらに、疲労の自覚症状の累積日数が有意に低下した。 -
Safety evaluation of excessive Intake of Lactococcus lactis subsp. lactis JCM 5805: a randomized, double-blind, placebo-controlled, parallel-group trial.
著者:Kato Y, Kanayama M, Yanai S, Nozawa H, Kanauchi O, Suzuki S.
掲載学術誌名:Food Nutr Sci. 9: 403-419,2018.
Focus:
健康な成人男女を対象に、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ加熱死菌体を5000億個含むカプセルもしくはプラセボカプセルを4週間摂取させる過剰量摂取安全性試験を行った。安全性評価において臨床上問題となる所見や副作用は認められなかった。 -
Effects of heat-killed Lactococcus lactis subsp. lactis JCM 5805 on mucosal and systemic immune parameters, and antiviral reactions to influenza virus in healthy adults; a randomized controlled double-blind study.
著者:Fujii T,Jounai K, Horie A, Takahashi H, Suzuki H, Ohshio K, Fujiwara D, Yamamoto N.
掲載学術誌名:J Func Food. 35: 513-521,2017.
Focus:
健康な成人男女を対象に、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ加熱死菌体を1,000億個含むカプセルもしくはプラセボカプセルを4週間摂取させた。乳酸菌 L.ラクティス プラズマ摂取群はプラセボ摂取群と比較して、摂取期間中の喉の痛みの発症数が有意に低下した。また、唾液中のIgA分泌量が有意に上昇した。被験者から回収した末梢血単核球に不活化A型インフルエンザウイルス(H1N1, h4N2)を添加して反応性を評価した結果、特にインフルエンザワクチンを摂取させていた被験者で抗ウイルス性因子ISG-15, Irf7, Mx-1の遺伝子発現量が乳酸菌 L.ラクティス プラズマ摂取群で有意に上昇した。 -
Preventive effect of Lactococcus lactis subsp. lactis JCM 5805 yogurt intake on influenza infection among schoolchildren.
著者:Sakata K, Sasaki Y, Jounai K, Fujii T, Fujiwara D.
掲載学術誌名:Health, 9: 756-762,2017.
Focus:
岩手県雫石町の全小中学校に乳酸菌 L.ラクティス プラズマヨーグルト飲料を冬季に25日間、週3回給食時に配布した。当年のインフルエンザ流行時期が雫石町と同様であった隣接するA町の小中学生と比較した結果、雫石町の方がインフルエンザによる欠席率が低値であった。 -
Lactococcus lactis JCM 5805 activates anti-viral immunity and reduces symptoms of common cold and influenza in healthy adults in a randomized controlled trial.
著者:Shibata T, Kanayama M, Haida M, Fujimoto S, Oroguchi T, Sata K, Mita N, Kutsuzawa T, Ikeuchi M, Kondo M, Naito K, Tsuda M, Nishizaki Y, Ishii N.
掲載学術誌名:J Func Food. 24: 492-500,2016.
Focus:
健康な成人男女を対象に、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ加熱死菌体を1000億個含むカプセルもしくはプラセボカプセルを12週間摂取させた。乳酸菌 L.ラクティス プラズマ摂取群はプラセボ摂取群と比較して、摂取期間中の喉の痛み、咳の自覚症状の発症数が有意に低下した。また、被験者から回収した末梢血単核球の抗ウイルス性因子の遺伝子発現量を評価した結果、IFNαの発現が乳酸菌 L.ラクティス プラズマ摂取群で有意に上昇した。 -
乳酸菌Lactococcus lactis subsp.
lactis JCM 5805および難消化性デキストリン含有飲料の長期摂取時および過剰摂取時における安全性の検討-プラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間比較試験-著者:田中 健太郎、鈴木 弘章、金山 雅也、藤井 敏雄、藤原 大介、野澤 元、杉村 春日
掲載学術誌名:薬理と治療(JPT)43(12):1711-27,2015.
Focus:
健康な成人男女を対象に、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ加熱死菌体を1,000億個含む飲料もしくはプラセボ飲料を12週間摂取させる長期摂取安全性試験を行った。また、同飲料を1日3本4週間摂取させる過剰量摂取安全性試験を行った。いずれの試験でも、安全性評価において臨床上問題となる所見や副作用は認められなかった。 -
乳酸菌Lactococcus lactis subsp.
lactis JCM 5805含有飲料の摂取による抗ウイルス免疫応答および体調の維持に対する効果-プラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間比較試験-著者:鈴木 弘章、金山 雅也、藤井 敏雄、藤原 大介、杉村 春日
掲載学術誌名:薬理と治療(JPT)43(10):1465-72,2015.
Focus:
健康な成人男女を対象に、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ加熱死菌体を1000億個含む飲料もしくはプラセボ飲料を8週間摂取させた。乳酸菌 L.ラクティス プラズマ摂取群はプラセボ摂取群と比較して、血中pDC活性が有意に上昇した。また、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ摂取期間中の鼻汁、関節痛、寒気などの自覚症状の発症数が有意に低下した。被験者から回収した末梢血単核球に不活化A型インフルエンザウイルス(H1N1)を添加して反応性を評価した結果、抗ウイルス性因子ISG-15の遺伝子発現量が乳酸菌 L.ラクティス プラズマ摂取群で有意に上昇した。 -
Effects of oral intake of plasmacytoid dendritic cells-stimulative lactic acid bacterial strain on pathogenesis of influenza-like illness and immunological response to influenza virus.
著者:Sugimura T, Takahashi H, Jounai K, Ohshio K, Kanayama M, Tazumi K, Tanihata Y, Miura Y, Fujiwara D, and Yamamoto N.
掲載学術誌名:Br J Nutr. 114:727-733,2015.
Focus:
健康な成人男女を対象に、乳酸菌 L.ラクティス プラズマで発酵したヨーグルト飲料(乳酸菌 L.ラクティス プラズマを1,000億個含む)もしくはプラセボ飲料を10週間摂取させた。乳酸菌 L.ラクティス プラズマ摂取群はプラセボ摂取群と比較して、摂取期間中のインフルエンザ・風邪罹患者数が半減し、自覚症状が有意に低減した。さらに、被験者から回収した末梢血単核球に不活化A型ヒトインフルエンザウイルス(H1N1)を添加して反応性を評価した結果、抗ウイルス性因子ISG-15の遺伝子発現量が有意に上昇した。 -
Immunomodulatory effect of Lactococcus lactis JCM 5805 on human plasmacytoid dendritic cells.
著者:Sugimura T, Jounai K, Ohshio K, Tanaka T, Suwa M, and Fujiwara D.
掲載学術誌名:Clin Immunol Vol 149: 509‒518,2013.
Focus:
健康な成人男女を対象に、乳酸菌 L.ラクティス プラズマで発酵したヨーグルト飲料(乳酸菌 L.ラクティス プラズマを1,000億個含む)もしくはプラセボ飲料を4週間摂取させた。乳酸菌 L.ラクティス プラズマ摂取群はプラセボ摂取群と比較して、血中pDC活性が有意に上昇した。また、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ摂取期間中のインフルエンザ・風邪様の自覚症状の累積発症数が有意に低下した。
原著論文(非臨床)
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Plasmacytoid dendritic cells stimulated with Lactococcus lactis strain Plasma produce soluble factors to suppress SARS-CoV-2 replication
著者:Ishii H, Jounai K, Tsuji R, Ohshio K, Kaneda D, Okazaki M, Harada S, Fujiwara D, Matano T
掲載学術誌名:Biochem Biophys Res Commun. 2023,662(25):26-30
Focus:
乳酸菌L.ラクティス プラズマによる新型コロナウイルス増殖抑制への効果を検証した。乳酸菌L.ラクティス プラズマを添加したpDCの培養上清を、新型コロナウイルスに感染しやすいアフリカミドリザルの正常腎臓由来細胞株(Vero細胞)へ加えて培養した後、新型コロナウイルスを感染させたところ、Vero細胞での新型コロナウイルスの増殖が抑制された。本効果は、乳酸菌L.ラクティス プラズマのpDC刺激による抗ウイルス因子の産生増加、その作用によりVero細胞における抗ウイルス遺伝子の発現が増加した結果によってもたらされることが示唆された。 -
Plasmacytoid dendritic cell dysfunction caused by heat stress is improved by administration of Lactococcus lactis strain Plasma in mice.
著者:Sugimura T, Jounai K, Ohshio K, Fujiwara D.
掲載学術誌名:Biosci Biotec Biochem. 83(11):2140-2143, 2019.
Focus:
高温ストレスが免疫力に与える影響および乳酸菌 L.ラクティス プラズマの効果を評価した。マウスを高温ストレス下で飼育したところ、脾臓中pDC活性が低下することが明らかとなった。この際に乳酸菌 L.ラクティス プラズマを継続投与することで、低下したpDC活性やIFN-α産生能が改善することが示された。 -
Staphylococcus aureus epicutaneous infection is suppressed by Lactococcus lactis strain Plasma via interleukin 17A elicitation.
著者:Tsuji R, Fujii T, Nakamura Y, Yazawa K, Kanauchi O.
掲載学術誌名:J Infect Dis. 220(5):892-901, 2019.
Focus:
乳酸菌 L.ラクティス プラズマの皮膚免疫系および黄色ブドウ球菌経皮感染に対する効果を検証した。マウスに乳酸菌 L.ラクティス プラズマを継続投与した後に黄色ブドウ球菌に感染させ、菌の増殖数や皮膚の状態を評価した。また、培養したリンパ球に乳酸菌 L.ラクティス プラズマを添加し、IL-17Aの分泌を評価した。その結果、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ群では、コントロール群と比較して黄色ブドウ球の増殖が抑制され皮膚の炎症状態が改善した。この効果は、TLR-9経路の活性化によるIL-17Aの産生誘導を介していることが、培養細胞での検討から示唆された。 -
Characterization of genomic DNA of lactic acid bacteria for activation of plasmacytoid dendritic cells.
著者:Horie A, Tomita Y, Oshio K, Fujiwara D, Fujii T.
掲載学術誌名:BMC Microbiol. 19: 88, 2019.
Focus:
乳酸菌 L.ラクティス プラズマ遺伝子のランダムスクリーニングを行い、ゲノム構造がpDC活性化効果に与える影響を検証した。その結果、DNA断片のGC含量がpDCの活性化に寄与すること、および低GC領域のコピー数が乳酸菌としてのpDC活性化能に大きく影響することが明らかとなった。 -
The effects of plasmacytoid dendritic cell-stimulative lactic acid bacteria, Lactococcus lactis strain Plasma, on exercise-induced fatigue and recovery via immunomodulatory action.
著者:Kokubo T, Komano Y, Tsuji R, Fujiwara D, Fujii T, Kanauchi O.
掲載学術誌名:Int J Sport Nutr Exerc Metab. 29(4):354-358, 2019.
Focus:
乳酸菌 L.ラクティス プラズマが運動負荷後の疲労に与える影響について検証した。マウスに乳酸菌 L.ラクティス プラズマを継続投与し、短回運動負荷後の自発運動量を評価したところ、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ群ではコントロール群と比較して自発運動量の低下が有意に抑制された。この効果は他の一般的な乳酸菌では認められなかった。さらに、筋分解遺伝子の発現量や、疲労指標の一種TGF-β量についても改善を認めた。 -
Administration of plasmacytoid dendritic cell-stimulative lactic acid bacteria is effective against dengue virus infection in mice
著者:Suzuki H, Tsuji R, Sugamata M, Yamamoto N, Yamamoto N, Kanauchi O.
掲載学術誌名:Int J Mol Med. 43:426-434, 2019.
Focus:
乳酸菌 L.ラクティス プラズマのデングウイルス感染に対する効果を検証した。マウスに乳酸菌 L.ラクティス プラズマを継続投与した後に、デングウイルスを感染させたところ、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ群ではコントロール群と比較して生体内のデングウイルス量が有意に低かった。また、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ群ではデングウイルス感染に伴う炎症反応も有意に抑制されていた。非感染実験から、この効果は乳酸菌 L.ラクティス プラズマがpDCを活性化することにより、末梢組織での抗ウイルス因子の発現上昇を介して発揮されることが示唆された。 -
Induction of anti-viral genes mediated by humoral factors upon stimulation with Lactococcus lactis strain Plasma results in repression of dengue virus replication in vitro.
著者:Tsuji R, Yamamoto N, Yamada S, Fujii T, Yamamoto N, Kanauchi O.
掲載学術誌名:Antiviral Res. 160:101-108, 2018.
Focus:
乳酸菌 L.ラクティス プラズマのデングウイルス増幅に対する効果を検証した。乳酸菌 L.ラクティス プラズマの刺激によって得られた骨髄由来樹状細胞の液性因子をHepG2細胞に加えたところ、HepG2細胞中でのデングウイルスの増幅が抑制された。この効果はI型インターフェロンを介して発揮され、デングウイルスは血清型によらず増殖が抑制されることを見出した。さらに、この効果は他の一般的な乳酸菌では認められず、乳酸菌 L.ラクティス プラズマに特徴的であると考えられた。 -
Administration of plasmacytoid dendritic cell-stimulative lactic acid bacteria enhances antigen-specific immune responses
著者:Suzuki H, Jounai K, Ohshio K, Fujii T, Fujiwara D.
掲載学術誌名:Biochem Biophys Res Commun. 503:1315-1321,2018.
Focus:
乳酸菌 L.ラクティス プラズマが抗原特異的免疫反応に与える影響について検証した。乳酸菌 L.ラクティス プラズマをpDCを含む樹状細胞に反応させた結果、樹状細胞表面上のMHC class I, IIおよびCD80, 86の発現量や、抗原特異的なT細胞の反応性が有意に上昇した。さらに、マウスへの乳酸菌 L.ラクティス プラズマの継続投与により、抗原特異的免疫反応とそれに関与するTh1反応が促進された。これらの結果から、乳酸菌 L.ラクティス プラズマはpDCを含む樹状細胞の活性化を介して抗原特異的免疫反応を促進することが示唆された。 -
Long-term administration of pDC stimulative lactic acid bacteria, Lactococcus lactis strain Plasma, prevents immune-senescence and decelerates individual senescence.
著者:Tsuji R, Komano Y, Ohshio K, Ishii N, Kanauchi O.
掲載学術誌名:Exp Gerontol. 30;111:10-16,2018.
Focus:
乳酸菌 L.ラクティス プラズマの長期間摂取による抗加齢効果を、老化促進モデルであるSAMP1およびSAMP10マウスを用いて検証した。その結果、SAMP1マウスにおいては、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ群でIFN-α産生能の促進およびナイーブT細胞の比率上昇など免疫老化抑制効果が認められた。また、SAMP10マウスにおいては、加齢に伴う皮膚の薄化現象の抑制やタイトジャンクション遺伝子の発現量増加が認められた。さらに老化スコアの有意な低下が認められた。 -
Long-term administration of pDC-stimulative Lactococcus lactis strain decelerates senescence and prolongs the lifespan of mice.
著者:Sugimura T, Jounai K, Ohshio K, Suzuki H, Kirisako T, Sugihara Y, Fujiwara D.
掲載学術誌名:Int Immunopharmacol. 58: 166-172,2018.
Focus:
加齢による免疫機能低下は老化形質を促進することが分かっている。乳酸菌 L.ラクティス プラズマの生涯摂取による抗加齢効果を老化促進モデルであるSAMP6マウスを用いて検証した。その結果、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ群では82週経過時の寿命がコントロール群に比べて有意に延長されることが分かった。さらに、外見及び行動スコアの合算から成る老化スコアにおいて、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ群でコントロール群に比べて有意な低下が起こることが分かった。82週時の解剖所見では、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ群で肝細胞異常増殖巣の有意な低下及び肝臓及び肺の異常所見頻度の低下傾向が認められた。また、表皮細胞厚及び筋肉量が乳酸菌 L.ラクティス プラズマ群で有意に高く維持された。このとき、pDC活性は乳酸菌 L.ラクティス プラズマ群で有意に高かった。以上の結果、乳酸菌 L.ラクティス プラズマはpDCを介した免疫力維持によって抗加齢効果及び寿命延長効果を発揮していることが示された。 -
Enhancement of immunomodulative effect of lactic acid bacteria on plasmacytoid dendritic cells with sucrose palmitate.
著者:Kanayama M, Kato Y, Tsuji T, Konoeda Y, Hashimoto A, Kanauchi O, Fujii T, Fujiwara D.
Focus:
スクロース脂肪酸エステルを主成分とする乳化剤で処理した乳酸菌 L.ラクティス プラズマはin vitroにおいて、飛躍的に活性が上昇することを発見した。これはpDCによる乳酸菌 L.ラクティス プラズマの取り込み量の増加によるものであることが示唆された。乳化剤処理乳酸菌 L.ラクティス プラズマは経口投与時に、未処理乳酸菌 L.ラクティス プラズマより肺局所の抗ウイルス遺伝子発現量を増加させた。以上の結果、スクロース脂肪酸エステルを主成分とする乳化剤処理は、乳酸菌 L.ラクティス プラズマの効果を高めることが示された。 -
Administration of Lactococcus lactis strain Plasma induces maturation of plasmacytoid dendritic cells and protection from rotavirus infection in suckling mice.
著者:Jounai K, Sugimura T, Morita Y, Ohsio K, Fujiwara D.
掲載学術誌名:Int Immunopharmacol. 56: 205-211,2018.
Focus:
生後7日齢のマウスにロタウイルスを感染させる実験系において、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ投与群では、体重抑制・糞便スコア・ウイルス量のいずれの項目においてもプラセボ群に比べて改善効果が認められた。メカニズムの解明を生後7日齢非感染マウスを用いて行ったところ、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ投与により小腸粘膜固有層のpDCs成熟化及びpDCs比率の上昇が起こった。さらに、小腸上皮細胞における各種IFN誘導性抗ウイルス因子の発現量が上昇した。これらから、乳酸菌 L.ラクティス プラズマの投与は腸管局所の免疫賦活を行うことにより、ロタウイルス感染防御効果を発揮していることが示唆された。 -
Lactococcus lactis subsp. lactis JCM 5805 activates natural killer cells via dendritic cells.
著者:Suzuki H, Ohshio K, Fujiwara D.
掲載学術誌名:Biosci Biotec Biochem. 80: 798-800,2016.
Focus:
マウス脾臓細胞に乳酸菌 L.ラクティス プラズマを添加するとNK細胞の活性化が起こった。作用機構解析の結果、乳酸菌 L.ラクティス プラズマはNK細胞を直接刺激して活性化するのではなく、樹状細胞を介していることが明らかとなった。また、乳酸菌 L.ラクティス プラズマをマウスに2週間経口投与した時にも脾臓中のNK細胞の活性化が認められた。 -
Draft genome sequence of Lactococcus lactis subsp. lactis JCM 5805T, a strain that induces plasmacytoid dendritic cell activation.
著者:Fujii T, Tomita Y, Ikushima S, Horie A, Fujiwara D.
掲載学術誌名:Genome Announc 3(2) : e00113-15,2015.
Focus:
乳酸菌 L.ラクティス プラズマのゲノム情報解析を行った。乳酸菌 L.ラクティス プラズマのゲノムサイズは2.55Mb、GC含量は35.2%であった。ドラフトゲノム配列と、遺伝子アノテーションをDDBJデータベースに公開した。 -
Oral administration of Lactococcus lactis subsp. lactis JCM 5805 enhances lung immune response resulting in protection from murine parainfluenza virus infection.
著者:Jounai K, Sugimura T, Ohshio K, and Fujiwara D.
掲載学術誌名:PLoS One 10(3): e0119055,2015.
Focus:
マウスに乳酸菌 L.ラクティス プラズマを2週間経口投与した後に、パラインフルエンザウイルスを感染させたところ、コントロール群では10日以内に全個体が死亡したのに対し、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ群では7割生き残った。このとき、乳酸菌 L.ラクティス プラズマ群では顕著な肺炎症状の軽減が認められた。作用機構解析の結果、乳酸菌 L.ラクティス プラズマの経口投与により、腸管に存在するパイエル板においてpDCの活性化およびIFN産生量の上昇が起こり、さらに肺組織中各種抗ウイルス因子の発現上昇が確認された。 -
Spherical lactic acid bacteria activate plasmacytoid dendritic cells immunomodulatory function via TLR9-dependent crosstalk with myeloid dendritic cells.
著者:Jounai K, Ikado K, Sugimura T, Ano Y, Braun J, and Fujiwara D.
掲載学術誌名:PLoS One 7(4): e32588,2012.
Focus:
ウイルス感染防御に重要な役割を果たすプラズマサイトイド樹状細胞を活性化させ、IFN-α産生を誘導する乳酸菌を初めて発見した。乳酸菌 L.ラクティス プラズマを含む活性化株は全て乳酸球菌に分類され、広く産業利用されているLactobacillus属乳酸菌は活性化できなかった。作用機構解析の結果、pDC細胞内に発現しているTLR9を乳酸菌中DNAが刺激することによることがわかった。また、乳酸菌 L.ラクティス プラズマを2週間マウスに経口投与すると、腸間膜リンパ節のpDCおよびmDCの活性化が認められた。
総説・書籍
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第5章第10節 免疫を活性化する乳酸菌
著者:藤原 大介
掲載学術誌名:微生物資源の整備と利活用の戦略(株式会社エヌ・ティーエス),463-473,2023 -
第2回 プロバイオティクスのコレがすごい
免疫の司令塔を活性化させるウイルス感染防御乳酸菌の発見と開発著者:藤原 大介
掲載学術誌名:Micorobiome Science 1(2):38-42,2022 -
プラズマ乳酸菌の免疫に対する効果
著者:廣瀬 友
掲載学術誌名:FoodStyle21 26(6):56-58, 2022 -
巻頭トピックス9 感染症に対する有用細菌の位置づけ
著者:藤村 茂
掲載学術誌名:感染症最新の治療2022-2024(南江堂),28-31,2022 -
第4章 免疫力がはたらく仕組みとは?
著者:まんが:山口育孝 構成:オフィス・イディオム
掲載学術誌名:学研まんがでよくわかるシリーズ176 免疫のひみつ,81-112,2021 -
免疫機能の維持を訴求する日本初の機能性表示食品の開発
著者:喜多 真弘
掲載学術誌名:大阪府薬雑誌 72(10):39-44, 2021 -
おすすめの乳酸菌&ビフィズス菌リスト
著者:國澤 純
掲載学術誌名:「善玉酵素で腸内革命」(主婦と生活社),108,2021 -
機能性表示食品の新展開
著者:内藤 裕二
掲載学術誌名:すべての臨床医が知っておきたい腸内細菌叢(羊土社)第3章-6,288-296,2021 -
乳酸菌とその機能性
著者:内藤 裕二
掲載学術誌名:すべての臨床医が知っておきたい腸内細菌叢(羊土社)第3章-3,265-279,2021 -
Probiotics and paraprobiotics in viral infection: clinical application and effects on the innate and acquired immune systems.
著者:Kanauchi O.
掲載学術誌名:Curr Pharm Des. 24(6):710-717,2018. -
腸内細菌で健康や環境に貢献する
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渡航者医療における課題と新しいアプローチについて
著者:濱田 篤郎、尾内 一信
掲載学術誌名:Pharma Medica Vol.36 No.7:62-63 -
一目でわかるクリニカルレシピ 免疫力をアップして感染を防ぐ食事
著者:倉垣 ひろみ、横山 紗綾、遠藤 陽子、市川 和子、尾内 一信
掲載学術誌名:Pharma Medica Vol.36 No.5:86-89 -
【よろず健康相談】腸内細菌叢異常への賢い対応
著者:永野 伸郎、高木 智恵子、吉野 莉奈、伊藤 恭子、筒井 貴朗、小川 哲也
掲載学術誌名:腎と透析 85(5): 665-670, 2018. -
感染症に対するプロバイオティクスとバイオジェニクスの位置付けと今後の展望
著者:藤村 茂
掲載学術誌名:THE JAPANESE JOURNAL OF ANTIBIOTICS.71(6):259-271,2018. -
形質細胞様樹状細胞を活性化する乳酸菌
著者:藤原 大介
掲載学術誌名:実験医学 35(7):191-196,2017. -
ウイルス感染防御を統括する樹状細胞を活性化するプラズマ乳酸菌の開発
著者:加藤 悠希子
掲載学術誌名:調理食品と技術 Vol.23:No.1,2017. -
プラズマ乳酸菌(JCM5805)による抗ウイルス免疫賦活機能と日常生活への適用によるメリット
著者:尾内 一信、清水 俊明、松本 哲哉
掲載学術誌名:Pharma Medica 35(7):69-74,2017 -
第91回 日本感染症学会総会・学術講演会/第65回 日本化学療法学会学術講演会 合同学会
ランチョンセミナー9 ウイルス感染防御と乳酸菌著者:堤 裕幸、金山 雅也、山本 典生
掲載学術誌名:Pharma Medica 35(8):71-74,2017. -
第48回日本小児感染症学会総会・学術集会モーニングセミナーレポート
ウイルス感染防御と乳酸菌著者:大賀 正一、金山 雅也、坂田 清美
掲載学術誌名:総合診療のGノート 4(5):1018-1020,2017. -
ウイルス感染防御を統括するプラズマサイトイド樹状細胞を活性化する乳酸菌の開発
著者:藤原 大介、城内 健太、杉村 哲
掲載学術誌名:化学と生物 53(9):626-632,2015. -
ウイルス感染防御機能を担うプラズマサイトイド樹状細胞を活性化する乳酸菌
著者:藤原 大介
掲載学術誌名:監修:北本勝ひこ,発酵・醸造食品の最前線(シーエムシー出版) 第28章,2015. -
ウイルス感染防御機能を司るプラズマサイトイド樹状細胞を活性化するLactococcus lactis subsp. lactis JCM 5805 に関する研究
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ウイルス感染防御能を持つプラズマ乳酸菌
著者:藤原 大介
掲載学術誌名:FOOD STYLE Vol.17:No.6,2013.