感染症の種類から日常生活の注意点まで。“免疫”のことを『分かりやすく』発信していきます。

vol.32

【H3N2】家族がインフル
エンザにかかったら? 出席・
出勤停止は?
大人と子どもの症状や潜伏
期間について解説

2026.01.09

気温が一気に下がり、冬本番の寒さになりました。
みなさんは体調を崩すなどしていませんか?
昨年は例年よりも早く流行の波が来たのもあり、ニュースでは毎日のように“インフルエンザ”という言葉を耳にします。
一部の学校では学級閉鎖になるなど猛威を奮っている真っ只中ですが、もしかかってしまった場合どう対処すればよいのでしょうか?

この記事では最新のインフルエンザの症状対処方法潜伏期間、お子さんや家族がかかってしまった時の出席・出勤停止期間などについて解説していきます。
インフルエンザで困っている方も、かからないように予防をしたい方も、ぜひこの記事をお役立てください!

最新のインフルエンザの症状

季節性インフルエンザの典型的な症状

まずは基本として、季節性インフルエンザに感染した時に出やすい症状を解説していきます。
下記の症状が急に出た場合、インフルエンザの疑いが強くなります。

<チェック項目>

  • 38℃以上の高熱
  • 頭痛、関節痛、筋肉痛
  • 全身の強い倦怠感(全身がだるく感じる)
  • のどの痛み、咳、鼻水

普通の風邪との違いは「急にガツンと来る」感じで症状が現れたり、「風邪よりも全身に来る」ことが多かったりするのが特徴です。

最新の変異株「H3N2 サブクレードK(K亜系統)とは?」

最近ニュースで聞くようになった変異株「H3N2 サブクレードK(K亜系統)」ですが、これまでのインフルエンザとどう違うのでしょうか?

そもそもH3N2(エイチスリー・エヌツー)ってなに?

インフルエンザウイルスにはA型・B型・C型・D型と4つの型があり、このうちA型とB型がよく秋冬になると流行するため「季節性インフルエンザ」と呼ばれています。
「H3N2」そのインフルエンザA型のグループのひとつで、現在日本で流行している主流のウイルスとなっています。
基本的な症状はこれまでのインフルエンザと大きく変わらないといわれていますが、高齢者や持病がある方は重症化することもあるため、注意が必要です。

サブクレードK(K亜系統)とは?

先ほどインフルエンザウイルスA型の中には「H3N2」というグループがあると解説しました。
しかしウイルスの世界はとても複雑で、実はその「H3N2」グループにいるウイルスはさらに細かく分かれます
それが「亜系統(サブクレード)」というものです。
そしてサブクレードにも様々な種類があり、最近はこの中でも「サブクレードK」という系統が流行しています。

学校や仕事は?
出席停止・出勤停止期間について

ではインフルエンザにかかってしまった場合、学校お仕事はどうすればよいのでしょうか?
それぞれ子どもと大人に分けて解説していきます。

子ども(学校・幼稚園など)の場合

お子さんがインフルエンザにかかってしまった場合、学校や幼稚園では学校保健安全法施行規則出席停止日数が定められています

  • 発症した後「5日」を経過し、かつ解熱した後「2日(幼児は3日)」を
    経過するまでは出席を停止する

仮に発症したその日のうちに熱が下がった場合でも、この日数を満たすまで登校してはいけません
他のお子さんにうつさないように、しっかりとこのルールは守ってお休みをとりましょう。

出席停止期間の早見表

症状 発症後
0日目
発症後
1日目
発症後
2日目
発症後
3日目
発症後
4日目
発症後
5日目
発症後
6日目
発症後
7日目
発症後
8日目
1 発症後
1日目
に解熱
発熱 解熱
0日目
解熱後
1日目
解熱後
2日目
発症後
4日目
発症後
5日目
登校可
2 発症後
2日目
に解熱
発熱 発熱 解熱
0日目
解熱後
1日目
解熱後
2日目
発症後
5日目
登校可
3 発症後
3日目
に解熱
発熱 発熱 発熱 解熱
0日目
解熱後
1日目
解熱後
2日目
登校可
4 発症後
4日目
に解熱
発熱 発熱 発熱 発熱 解熱
0日目
解熱後
1日目
解熱後
2日目
登校可
  • ※日数は発症当日・解熱当日を0日目、その翌日を1日目として数えます。

大人(職場)の場合

一方で大人の場合は子どもと違い、法律等で「出勤停止の義務」は定められていません
しかし一般的に、職場の安全を守るための感染拡大防止という観点から、多くの場合で次のような「目安」が使われています。

  • 発症から5日以上経過している
  • 解熱後2日以上経過していて、咳など症状が落ち着いている

※あくまで目安のため、会社や施設の就業規則、医師の判断等によって異なります。

いずれも子どもの場合と同じ日数が目安になっていることが多いので、覚えやすいですね!
インフルエンザは発症前日から発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出するといわれているため、他の人にうつさないように出勤は控えましょう。

家族がかかってしまった時の
対処法

ここからは家族がインフルエンザにかかってしまった時の対処法を解説していきます。
家庭内での感染拡大防止や外にウイルスを持ち出さないためにも、以下のポイントに気をつけましょう!

医療機関を受診する

まずはかかってしまった家族をすみやかに医療機関に連れていきましょう
受診する目安としては発症後12時間~48時間以内です。
これはインフルエンザの発症初期はウイルス量が少なく、検査で偽陰性(陽性なのにウイルスが検出できず陰性と出てしまうこと)になる可能性があるため、発症から12時間以上経ってから検査した方がよいといわれています。
一方で、48時間を超えてしまうと抗ウイルス薬の効き目が悪くなってしまうため、なるべく48時間以内に受診することも大切です。
もちろん48時間を超えてしまった場合でも抗ウイルス薬の効果がなくなるというわけではないので、症状が辛い場合は速やかに受診しましょう。

できるだけ部屋を分ける(かかった家族を隔離する)

ご自宅に個室がある場合はかかった家族をその部屋で休ませ、可能であればその家族専用の部屋にしてしまうことが理想です。
個室が難しい場合はカーテンや家具等で生活スペースを分け、看病などで必要な時以外はなるべく2mくらいの距離は保つようにします。
ちなみにこの2mという距離は咳やくしゃみなどで飛び出すしぶき(飛沫)が届くおおよその距離です。
また、お部屋の換気をこまめに行うことも効果的な対策となります。

マスク&手洗いを家族全員で徹底

インフルエンザは「飛沫」「接触」でうつります。
そのため、まずは食事前やトイレ後、看病の後は必ず石けんやハンドソープで30秒以上の手洗いを徹底しましょう。
感染している人もしていない人もマスクを着用し、家族間でうつさない、うつらないための感染症対策を行いましょう。

タオルや食器を分ける

タオル(バスタオル・手拭きタオル)衣服をはじめ、コップお箸食器なども感染している人としていない人で分けましょう。
さらに使用後はすぐに洗剤で洗うようにし、なるべく清潔な状態を保ちます。
使い捨ての食器やウェットティッシュなどの使用もおすすめの方法です。

アルコール消毒を行う

エタノールが含まれているアルコール消毒剤で、洗面所やトイレなどの共用スペースは消毒を行いましょう。
特に手が触れるドアノブや便座などは忘れがちなので注意が必要です。

水分補給と食事

インフルエンザは高熱になって脱水症状が起きやすくなるため、お水やお茶、スポーツドリンクなどで水分をこまめにとることが大切です。
食事については、もし吐き気がある場合、無理に食べさせる必要はありません。
食べられそうな場合は消化のいいおかゆうどん、ビタミンが豊富な果物などを中心に、免疫力が高まる食事を用意してあげましょう。
過去の記事に免疫力を高められる食事についてまとめていますので、よかったらご覧ください!

免疫力を維持して
うつらないようにしよう

家族がインフルエンザにかかってしまった時に怖いのが、家庭内で感染が拡がってしまうケースです。
特にお子さんがかかってしまった場合、看病によってママとパパもうつってしてしまい、2人ともダウンしてしまう・・・なんてこともよく聞く話です。
これを防ぐために、日頃から「免疫」を維持しておくことが非常に大切になります。
この「免疫」というのは、わたしたちのからだにもともと備わっている防御システムのことで、体内に侵入してくる「ウイルス」「細菌」から、日頃よりからだを守ってくれています。
つまり、その免疫力がしっかり維持されているとインフルエンザや風邪、新型コロナウイルスといった感染症にかかりにくくなります
ではこの「免疫力」を高めるにはどのようなことをすればよいのでしょう?

「免疫力」を高めるためには、ずばり

  • ① 食事
  • ② 運動
  • ③ 睡眠

の3つが重要です。
偏った食事運動不足寝不足などによって免疫力は低下するため、この3つを改善することで感染症予防につながります。
それぞれの詳しい内容については過去の記事にわかりやすくまとめていますので、ぜひチェックしてみてください!

特に冬は気温の低下や乾燥によって感染しやすい状況になります。
この冬を元気に乗り切るためにも免疫に気を配っていきましょう!

プラズマ乳酸菌の研究成果

ここまで免疫について解説してきましたが、免疫力を維持するために大切だとわかっていても、生活習慣を改善するというのは思った以上に大変なことですよね。
さらに日々の仕事に、家事に、子育てに・・・となると、正直なところそこまで気を配れないのが現実です。
そこで、免疫力を維持する食品を上手に使っていくことが、この冬の感染症を乗り越えるための重要な鍵となります。
キリンではこういった課題に対応するため、約15年間にわたって免疫細胞を活性化する乳酸菌の研究を行ってきました。
最後に私たちキリンが開発に成功したプラズマ乳酸菌についてご紹介します。
免疫という防御システムは、実際に敵をやっつける兵隊のような細胞と、それらをとりまとめる司令塔のような細胞で構成されています。
この細胞たちが全員で力を合わせて、侵入してきたウイルスや細菌をやっつけているのです。

この司令塔の細胞は専門用語ではpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)と呼ばれており、この司令塔の細胞が活性化すると免疫細胞全体を効率よく活性化できるようになります。
わたしたちが15年間もの研究期間を経て開発に成功したプラズマ乳酸菌は、この免疫の司令塔であるpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)を活性化できるレアな乳酸菌です。
このレアな乳酸菌は、過去の研究から様々な感染症に効果があることがわかっています。
今回はその中でも代表的なものをピックアップしてご紹介します。

風邪・インフルエンザ様症状に関する研究成果

健康な男女213名をプラズマ乳酸菌を飲んだグループ飲まなかったグループに分け、冬季70日間の症状を調べました。
その結果、「咳」「熱っぽさ」など、風邪・インフルエンザ様症状の自覚症状が軽減したことが報告されました。

風邪・インフルエンザ様症状
〈自覚症状の比較〉

「咳」累積発症者数(人) 「熱っぽさ」累積発症者数(人)
ひどい/かなりある/多少ある/少しだけある

**は有意水準0.01で、統計学的に有意差あり
出典:Br J Nutr. 114:727-733, 2015.

詳しくはこちら

また、岩手県雫石町の全小中学校生を対象にプラズマ乳酸菌を給食で3ヶ月間(週3回)配布したところ、隣接するA町と比較してインフルエンザの累積罹患率が減少したことがわかりました。

小中学生の町別
インフルエンザ罹患率の比率

累積罹患率(%)/雫石町(乳酸菌 L.ラクティス プラズマ摂取)/隣接A町「有意に低い」

**は有意水準0.01で、統計学的に有意差あり
出典:Health, 9: 756-862, 2017.

このように、プラズマ乳酸菌による風邪やインフルエンザに対する数多くのエビデンスが報告されています。

これらのデータは、プラズマ乳酸菌が風邪やインフルエンザに対しても機能することを示唆しています。

詳しくはこちら

他にもプラズマ乳酸菌には新型コロナウイルスをはじめ、様々なウイルスや細菌に対しての研究結果があります。
興味のある方は、ぜひ下記のページを覗いてみてください!

以上、今回は流行しているインフルエンザについて解説しました。
これからの季節、体調を崩さないよう免疫力をしっかりと高めて過ごしていきましょう!