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キリンの
免疫研究
vol.28
「プラズマ乳酸菌」がフジ
テレビ「つたえたい~僕たち
は
感染症時代を生きている
~」にて紹介されました。
2024.12.16 / vol.28
2024年11月10日(日)目黒 蓮(Snow Man)さんが番組ナビゲーターを務めるテレビ番組「つたえたい~僕たちは感染症時代を生きている~」にてプラズマ乳酸菌の研究が紹介されました。
2020年にパンデミックを起こした新型コロナウイルス感染症。
そのウイルスは私たちの生活に大きすぎる打撃を与えました。
緊急事態宣言の発令や相次ぐマスクの品切れ、人通りの全く無い都会の風景など、これまでの生活が一変し、私たちは日々混乱するばかりでした。
番組内でもご紹介いただきましたが、今後こういったパンデミックを起こさないために、キリンホールディングスでは予防医学の観点から「プラズマ乳酸菌」の研究を日夜進めています。
本記事ではその「プラズマ乳酸菌」の研究内容についてまとめさせていただきました。
ぜひこれからの感染症時代、本記事の内容をお役立ていただけたら嬉しいです。
プラズマ乳酸菌とは?
プラズマ乳酸菌はヨーグルトやチーズ等でよく知られる「乳酸菌」の一種ですが、一般的な乳酸菌にはない特別な機能を持っています。
それは「免疫」と呼ばれるからだの防御システムのパワーを高める機能です。
プラズマ乳酸菌の正式名称は「Lactococcus lactis Plasma」という学名で、顕微鏡で見ると下の写真のような見た目をしています。
菌の情報については下記のページでより詳しく説明しています。
そもそも免疫力とは?
免疫力とは体内に侵入してくる「ウイルス」や「細菌」から、身体を守ってくれている防御システムのことです。
免疫力がしっかり維持されていると風邪やインフルエンザ、新型コロナといった感染症にかかりにくくなります。
免疫については下記のページでより詳しく説明しています。
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免疫のしくみと免疫細胞のはたらき
免疫の低下には、加齢、ストレス、運動、睡眠などが関連することが知られており、免疫力が低下すると、こういった感染症にかかりやすくなるほか、かかった時に重症化しやすくなるといったリスクも高まります。
また免疫は感染症の防御だけでなく、からだの様々な機能にも関係しているとも言われています。
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関連ページ
様々な効果
免疫には「司令塔」がいる
では私たちのからだの中で「免疫」はどのように働いているのでしょうか?
免疫には大きく分けて2つのシステムが存在します。
からだに侵入してきた病原体と最初に戦うのが「自然免疫」というシステムの免疫細胞たち。
そして自然免疫をくぐりぬけた病原体と戦うのが「獲得免疫」というシステムの免疫細胞たちです。
私たちのからだの中には、こういった様々な種類の免疫細胞が存在しており、日々外敵の侵入からからだを守っています。
その中でも、特に最も重要な存在が「pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)」と呼ばれる細胞で、免疫細胞に指令を出す「司令塔」の役割を担っています。
この司令塔(pDC)が、侵入してきた外敵と出会うと活性化し「自然免疫」と「獲得免疫」の両方の免疫細胞たちに対して戦うための指令を出します。
このときpDC(司令塔)は「IFN-α」と呼ばれる物質で免疫細胞たちに指令を出します。
その「IFN-α」を受けとった免疫細胞たちはウイルスと戦える状態(活性化)となり、それぞれの免疫細胞たちが得意な攻撃方法で外敵(ウイルス、細菌)やっつけていきます。
免疫の“司令塔”としての
pDCの役割
ウイルス感染防御においてpDCは
重要な役割を担っています。
参考:化学と生物 53(9):626-432,2015.より改変
※1 J. Exp. Med. 147:1314–1333,1978
※2 Immunity 35, 958–971, 2011
※3 J. Exp. Med. 205, 1621-1634,2008 Immunity 34, 247–257, 2011
そのため、この「pDC」と呼ばれる司令塔は私たちの免疫機能を正常に保つために、重要なはたらきを担っていると言えます。
プラズマ乳酸菌の
研究と発見の経緯
プラズマ乳酸菌の研究は、免疫の司令塔である「pDC」を活性化することができれば、新たな感染症が発生してもパンデミックを抑えられるかもしれないという仮説のもと、15年前にスタートしました。
しかしその矢先、世界的な製薬会社の研究所から「pDCを活性化する乳酸菌はない」という論文が発表されてしまいます。
そのような論文が発表されましたが、日々の予防に使うのであれば摂取しやすいものでなくてはならないという強い信念から、私たちは「乳酸菌」という「食品素材」にこだわって何年も研究を続けていきました。
結果、125種類の乳酸菌の中からようやくpDC活性化能が突出して高い乳酸菌を見つけることができました。
その特別な乳酸菌が「プラズマ乳酸菌」です。
出典:第48回日本小児感染症学会(2016年)
「pDCを活性化する乳酸菌はない」という常識を疑い、執念の研究の末に既報を覆す発見をすることができました。
プラズマ乳酸菌の効果は?
ここまで発見から研究の経緯について説明しましたが、では「プラズマ乳酸菌」の効果とは具体的にどういったものなのでしょうか?
簡単にまとめるとプラズマ乳酸菌は免疫の司令塔である「pDC」を活性化させ、免疫を効率よく維持する効果を持っています。
そのためプラズマ乳酸菌を摂取することで、わざわざ外敵と出会わずとも免疫の司令塔に戦う準備をさせておくことが可能となります。
他の乳酸菌ではこういった効果をもたらすことは稀で、プラズマ乳酸菌はpDCを活性化できる非常にレアな乳酸菌であり、さらにそのレアな乳酸菌の中でも最も効果が高いことがこれまでの研究結果から明らかとなっています。
ではpDC(司令塔)に戦う準備をさせておくとどんなメリットがあるのでしょうか?
わたしたちがウイルスに感染すると、からだの中でウイルスが増殖していきます。
そして沢山増え過ぎてしまうと症状が出始める(発症する)のですが、pDC(司令塔)に戦う準備をさせておくと早期にこのウイルスに対して指令を出すことができるようになります。
その結果、ウイルスの増殖を初期の段階で抑えることができ、結果的に風邪や新型コロナといった感染症の症状を軽く抑えることにつながります。
つまり、pDC(司令塔)に戦う準備をさせておくことで、感染症の予防が期待できるということですね!
様々な感染症に対する研究
それでは実際にどういった感染症に効果があるのでしょうか?
プラズマ乳酸菌は食品素材としては異例の多さである33報の研究論文を発表しており、様々な感染症に効果があることがわかっています。
その中でも代表的なものをピックアップしてご紹介します。
❶新型コロナウイルスの増殖を
抑える効果 ※非臨床試験
pDCにプラズマ乳酸菌を加えて培養したあとの培地をVero細胞と呼ばれる細胞に加え、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2 WK-521株)を感染させた実験を行いました。
その結果、プラズマ乳酸菌は新型コロナウイルスに対して「増殖を抑える」働きがあることが明らかとなりました。
❷風邪・インフルエンザ様症状を
抑える効果
健康な男女213名をプラズマ乳酸菌を飲んだグループと飲まなかったグループに分け、冬季70日間の症状を調べました。
その結果、「咳」や「熱っぽさ」など、風邪、インフルエンザ様症状の自覚症状が軽減されることが分かりました。
また、岩手県雫石町の全小中学校にプラズマ乳酸菌を給食で3か月間(週3回)配布したところ、隣接するA町と比べてインフルエンザの累積罹患率が減少することが分かりました。
これらのデータから、プラズマ乳酸菌は風邪やインフルエンザに対しても効果があることが明らかとなりました。
その他にも様々なウイルス、細菌に対しての研究結果があります。
ぜひ興味のある方は下記のページを覗いてみて下さい!
以上、テレビで紹介された「プラズマ乳酸菌」の効果について紹介させていただきました。
キリンでは「プラズマ乳酸菌」の研究を約15年間に渡り行ってきており、今回紹介した以外にも様々な健康効果が報告されています。
もし興味を持っていただけた方は、下記のページに詳細をまとめていますのでぜひご覧ください!
科学の力であなたの生活のお役に立てたら嬉しいです!