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【コラム】 脳の機能と認知機能

Column: Brain Function and Cognitive Function

「βラクトペプチド」を
よりよく理解してもらうために、
知っていただきたいことがあります。

脳の機能と認知機能

脳には多様な機能があり、そのひとつに「認知機能」があります。認知機能には、記憶や思考、理解、判断などが含まれ、脳による“知的な機能”の総称となっています。人が社会的な生活を障害なく送るために欠かせない機能であり、この機能が低下すると日常生活に困難が伴うようになります。
この機能は主に、脳の中でも「大脳」と呼ばれる部位で行われています。ヒトは大脳が特に発達しており、ヒトとほかの動物を区別するような機能(例えば、言葉を話す、道具を使うなど)を可能にしています。
脳には部位によって発揮できる機能が違う「脳機能の局在」という考え方があります。そのため、何かしらの理由で脳の一部に障害が現れると、その部分でつかさどっている脳の機能を中心に、関連した機能も含めてその働きが低下してしまいます 。
認知機能もこうした脳の機能が複合して成立しているため、脳の健康を維持することが重要になります。

主な認知機能
説明
記銘力
新しく体験したことを覚える能力
記憶力
過去に体験したことを保持する能力
想起
過去に覚えたことを思い出す能力
注意力、集中力
特定の事柄に意識などを集中させる能力
言語機能
言語を繰り出力する能力
論理的思考
因果関係を整理して順序立てて考える能力
遂行機能
順序など計画を立ててものごとを実行する機能
見当識
時間・場所・人物などから、自分の置かれた状況を判断する機能
情報獲得
五感などを通じて自分の周囲の状況を把握する機能
社会的判断能力
社会生活を営む上で遵守すべきルールを守り、適切に判断する能力
脳機能マップ脳機能マップ

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加齢だけではない
認知機能が低下するメカニズム

脳の機能のひとつである「認知機能」は、加齢に伴い機能が低下する傾向があります。
特に、日常生活の中でも多くの方が気づく認知機能の低下が「記憶力」ではないでしょうか。街中ですれ違った知人の名前が思い出せない、昨晩食べたものが思い出せない、頭に物や形は思い浮かんでいるけれども名前が出てこない、など。こうした「もの忘れ」は、脳の生理的な老化によって現れるため、加齢によって程度の代償はあるものの、多くの方が経験します。
しかし、認知機能が低下する理由は加齢だけではありません。その中でも、生活習慣と生活習慣病の影響は大きいと考えられています。
日常生活に支障が起きるほど病的に認知機能が低下した状態を「認知症」と呼びますが、認知症になりやすい危険因子に、「メタボリックシンドローム」「高血糖」「高血圧」「脂質異常症」「肥満」「内臓脂肪の蓄積」「喫煙」などがあります。これらは、血管が硬くなり血液の流れが悪くなる「動脈硬化」を起こし、悪化させる因子でもあります。脳の中でも動脈硬化が起きると、最悪は脳梗塞の原因となりますが、そこまで至らなくとも血流が悪くなり、神経細胞に栄養がいきわたりにくくなることで認知機能の低下につながると考えられています。
これらの危険因子の多くは食習慣につながっています。認知症の予防に向けて食習慣や生活習慣を見直すことは価値があるのではないでしょうか。

加齢だけではない 認知機能が低下するメカニズム加齢だけではない 認知機能が低下するメカニズム

参考文献

・岩本 俊彦. 日本老年医学会雑誌. 2011; 48(2): 104-106.

・Livingston G, et al. Lancet. 2017 Dec 16; 390(10113): 2673-2734.

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認知機能の低下が招く日本の健康課題

加齢に伴い、脳の認知機能は徐々に衰えていきます。それが日常生活に支障をきたすほど病的に進行した状態が「認知症」です。認知症には多様な症状がありますが、多くの方に記憶や理解・判断、計画・実行などの社会的な活動に重要な認知機能に障害があります。
そのため、認知症になると生活が制限され、多くの場合介護が必要となります。現在、介護が必要になった原因の1位が「認知症」で、今後も増加するものと考えられています。
また、認知症になると、本人の生活の質の低下だけではなく、家族などの介護者にとっても負担が大きくなります。日本での調査によると、2014年時点の認知症における医療・介護費に、介護者の労働生産性の損失などの社会的な負担を加えた「社会的コスト」は、14.5兆円と推計されました。さらに、団塊ジュニア世代が85歳以上になる2060年の社会的コストは24兆2,630億円に達するとされています。
認知症は誰しもがなりうるものですが、食習慣や運動習慣によって予防できる可能性が示されてきています。日本の将来的な健康課題を乗り越えるためにも、認知症予防への取り組みは重要ではないでしょうか。

介護が必要となった主な原因(65歳以上) 介護が必要となった主な原因(65歳以上)
認知症の将来推計 認知症の将来推計
介護が必要となった主な原因(65歳以上) 介護が必要となった主な原因(65歳以上)
認知症の将来推計 認知症の将来推計

参考文献

・内閣府. 高齢社会白書.

・厚生労働科学研究費補助金 認知症対策総合研究事業. わが国における認知症の経済的影響に関する研究. 平成26年度 総括・分担研究報告書.

・厚生労働科学研究費補助金 厚生労働科学特別研究事業. 日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究. 平成26年度 総括・分担研究報告書.

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キリン・小岩井乳業・協和発酵バイオが共同研究

「βラクトペプチド」とは、キリン・小岩井乳業・協和発酵バイオが共同研究を行っている乳由来の機能性ペプチドです。

メタボリックシンドローム

腹囲が基準以上に大きく(男性85cm、女性90cm)、かつ、「血圧」「血糖値」「血清脂質」のうち2つ以上が基準値を上回る状態のことを指します。この状態になると、糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病のリスクが高まるため、肥満の解消を中心とした取り組みが必要になります。

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