pDCと
ウイルス免疫
pDCは、「プラズマサイトイド樹状細胞(plasmacytoid dendritic cells)の略称。
細菌やウイルスが体内に入ってきたとき重要な働きをする司令塔役の免疫細胞。pDCが活性化することによって、NK細胞やT細胞、B細胞など様々な免疫細胞が活発に働きウイルス感染防御に貢献します。
ウイルス感染防御においてpDCは重要な役割を担っています。
プラズマサイトイド(形質細胞様)樹状細胞(pDC:plasmacytoid dendritic cells)は、身体がウイルスに感染した際に、初期応答である「自然免疫」と、後期応答である「獲得免疫」の両方のフェーズにおいて、各種免疫細胞に指示を出す『司令塔』としてはたらき、免疫機能を調節します。多くの細胞が、自身の仕事を的確に果たすことで調整される「免疫系」にとって、『司令塔』であるpDCはとても重要な役割を担っています。
※1 J. Exp. Med. 147:1314–1333,1978
※2 Immunity 35, 958–971, 2011
※3 J. Exp. Med.205, 1621-1634,2008 Immunity 34, 247–257, 2011
「樹状細胞」は、カナダの免疫学者、ラルフ・スタイマン博士が、1973年に発見しました。
「樹状細胞」はウイルスや病原体といった外敵を記憶し、他の免疫細胞に教える働きをします。こうした能力は他の免疫細胞も持っていることが知られていましたが、スタイマン博士の研究により、「樹状細胞」はその能力がより強いことがわかりました。この「樹状細胞」の発見とその役割の研究により、博士は2011年にノーベル生理学・医学賞を「樹状細胞と獲得免疫におけるその役割の発見」で受賞しました。
乳酸菌 L.ラクティス プラズマとは、キリン・小岩井乳業・協和発酵バイオが共同研究を行っている乳酸菌です。